会話は、相手を打ち負かすためにするわけじゃない
自分の言いたいこと
それを相手に受け取ってもらう
そのために相手が取りやすい球を投げること
ボールの投げ合いのやり取りを続けること
お互いがお互いを尊重しながら意見を交換すること
それが最低限のマナーで出発点
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川井龍介さん著「伝えるための教科書(岩波ジュニア新書)」からの言葉
キャッチボールは、相手を打ち負かすためにするものではなく、相手とのやりとりを続けることが目的です
相手に意見を伝えること
それをキャッチボールにたとえて説明している
「会話」はよくキャッチボールに例えられる
でも、これはよく忘れがちになる
つまり、「論破」なんていうのは間違った言葉の使い方
論理的に相手を打ち負かす
「論破」は相手のことをまたく考えていない行為
その場の勝負に勝つ
それだけを目的とした行為
かといって、
相手が聞きたい言葉だけを浴びせ続けるのもまた違うのかもしれない
- 相手が怒らないように、言葉を選ぶだとか
- 相手に気持ちよくなってもらうために、心にも無いことを言うだとか
そこにあるのは、
- 相手よりも上でありたいという欲望や、
- もともと相手の方が立場が上でこちらの話を最初から聞こうとしない態度
つまり、本当の会話というのは、お互いがお互いをリスペクトする
その前提が築かれていない限り、建設的な会話はいつまで経っても成り立たない
インターネットなんてそれがよく表れている場所
お互いがお互いに言いたいことを言っているだけで、建設的な会話が成り立っているかどうかは疑問
逆に言うなら、相手をリスペクトして相手が受け取りやすいボールを投げること
それができるだけで一歩抜け出せる可能性がある
