長野まゆみさん著「メルカトル」。
この作品を読み返していたら名言に出会った。
なんで最初に読んだときに付箋を貼らなかったのか、過去の自分に訊いてみたい。
真珠もルビーも消えたわけじゃない。今もおまえさんの体の中にあるんだよ。それは、秘密の呪文さえ唱えれば、取りだすことができる。世の中にはその呪文を知っている人が必ずいるんだ。
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これめちゃくちゃいい言葉。
誰でも自分の状況に不満を持っている。
ただ、それらの不満をすべて自力で解決することは難しいのかもしれない。
だけど、たぶん自分と同じ状況に陥った人はすでにたくさんいて。
すでに解決している人だってたくさんいるかもしれない。
そういう人に解決策を聞いた方が早いし、確実。
すべて自分で解決しようとして長い時間を無駄に費やしてしまったり。
最悪の場合は、解決できないまま問題がちゅうぶらりんのままになってしまうかもしれない。
だから、他人の言葉に耳を傾けること。
自分にはない他人の視点で物事を見ることが重要。
みたいなことを言いたいのかなあ、ということでした。
他人の言葉に救われる。
そういう経験をしているからこそ本って偉大だな、と思う。
だからこそこういう名言をあつめたくなっちゃうんですよね。
