森見登美彦さん著「ペンギン・ハイウェイ」を読んだ。
この作品は自分の中でもトップ10の作品。
泣いたということもあるけど。
それと同じくらい人生にとって大事な言葉がちりばめられていた。
例えば、こんな言葉。
算数の問題であれば、問題は目の前に書かれている。しかし実際には、問題は何か、ということがそもそも分からない。
これはめちゃくちゃく深い言葉。
ちなみに、主人公くんのお父さんの言葉。
自分の問題を解決をして人間として成長する。
それが人間としての正しい在り方だと思う。
ただ、問題は、自分が実際にどんな問題を抱えているかが分かっていないパターンが多い、ということだと思う。
自分が思っている問題=自分の本当の問題。
これはイコールだとは限らない。
そうなると大変。
- 自分の問題がハッキリ分かっていない。
- だけど、なんとか解決しようとする。
それだと人生がちぐはぐになるのが目に見えている。
まあ、こうやってはだから分析するのは簡単だけど。
実際に自分のことになると盲目になって客観的に考えることができなくなる。
難しいですね。
まあ、これ、小学生には難しい言葉なのかもしれないし。
カレが成長するにつれて忘れてしまうかもしれないけど。
いち大人の読者としてはグサグサ刺さりました。
今回は主人公くんの父親のセリフだった。
誰でも問題が分からない。
さらに、このセリフには続きがあって。
「父さんも間違う」ということを認めている。
そうやって自分の弱さを子どもに見せている。
こんなことを言える親になりたいですね。
