ぼくは小説を読むのが好き。
で、読書好きだと必ず一度は言われる言葉。
「じゃあ、小説を書けば?」
かんたんに言ってくれる。
- 読むのが好きで、
- 日本語が書ける。
それだったら小説なんて誰にでも書ける。
どうもそういうようなニュアンスが含まれているよう。
でも、逆に質問をし返すと、反感を買うんですよね。
- 映画好き?じゃあ映画をつくれるの?
- 車好き?じゃあ車をつくれるの?
- 天体観測が好き?じゃあ天体をつくれるの?
イヤな奴。(笑)
こんなこと言ってくる人とは友達になりたくない。
でも、ここから何が分かるかって、
「書く」ということが過小評価されているということ。
※※※
①「書くこと」は誰でもできると思われてる。
日本人に「文章を書けますか?」
そう訊いたらほとんどの人が「もちろんだ!」と答える。
じゃあ、って言って400字詰めの原稿用紙を渡すと「ウッ」という唸り声をあげる。
②「書くことはカンタンだ!」と思うことの罠。
書くことは誰でできる。
そう多くの人が思い込んでいる。
この思い込みの何が罠かって。
「自分には文章を書く才能がないのかも」って早々にあきらめてしまうこと。
書くことを「できる」と思っている。
でも、実際に書いてみて「できない」と絶望する。
そうするとそこで自分には才能がないと思ってあきらめてしまう。
③書くには訓練が必要。
ぼくも書くことが苦手だった。
読書感想文とか地獄だった。
最初に書いた文章なんかひどいもの。
でも、何回か絶望したけど、時間が空いたもののまた戻ってきて書いた。
それをくり返した。
そうすると、少しずつではあるけど、自分の文章が上達していることを実感した。
今では苦痛よりも楽しさが上回るところまでは来ることができました。
おわりに
ということで、読書好きは小説が書ける?じゃあ映画好きはみんな映画をつくれるの?ということでした。
やっぱり見ることと実際にやることは違う。
というか、雲泥の差がある。
その中でも文章を書くって特殊かも。
誰にもできそうで、できないことだから。
何事も楽しくなるまでには時間がかかるってことですね。


