小説の魅力は何か?
- ストーリーが面白い。
- フィクションの海に漂流できる。
など、いろいろある。
ただ、書いている側の作家さんはそれで楽しいのかな。
小説って作家さんの主張の片鱗が見えるけど。
作家というのは観察者だ。人間を観察して自分が得たことをすべて伝えたいと思うのは当然だろう。
これは武田砂鉄さん著「分かりやすさの罪」からの言葉。
ここでは新人作家さんのやりがちな落とし穴について書かれている。
新人作家さんはすべてを伝えたがる。
だけど、プロの作家さんは違う。
たしかにそうですよね。
作家さんはよく観察している。
だけど、作家さん自体の主張は控え目。
それって楽しいのかな。
①プロの作家さんの主張の片鱗だけが見える。
プロの作家さんは主張をうまく隠している。
片鱗だけは見せる。
だけど、片鱗だけにとどめさせる。
それって書いていてもどかしくないのかな?
ぼくなんかはもどかしくなって身もだえしそう。
②8割の情報だけ見せて、あとは気づいてもらうのが乙。
人というのは、自分で気づきたいもの。
何かの情報を与えられて、自分で気づく。
それが快感につながる。
プロの書き手というのは、そうやって読者を操っている。
③作家さんは気づかせるプロ。
そういう意味では作家さんはうまいなあ、と思う。
主張の片鱗だけを見せられて、あとはこちらが想像して気づく。
ヒントだけを与えられて、あとは読者にゆだねられる。
アシストをして、ゴールを読者に任せる。
作家さんにファンが多いのって、こういうことなのかな?
おわりに
ということで、「作家=観察者。ft.武田砂鉄さん」でした。
プロの書き手というのは、すべてを語らずに読者に気づかせる。
そうやって文章をうまく使っている。
ぼくも書き手の端くれとして参考にしたい、と思いました。


