「自然は不完全なもの」
最初にそう言っていたのを聞いたのは、荒俣宏さん。
その言葉は青天の霹靂。
衝撃でした。
そこから自分の仮説で、
「自然はそんな自身の不完全さを補う目的で、人間を作ったのかなあ?」と思ったものです。
そして今回、三枝理枝子さん著「人間力のある人はなぜ陰徳を積むのか」を読んでいたときのこと。
「自然に学ぶ不完全の美」という項目が目に入りました。
かいつまんで説明すると、
満月などの「完成された外見の美しさ」。
その他に、
「これから咲くな」と期待する「期待美」。
「ああ、きれいだったな」と追懐する「追懐美」。
そう思うことによって、あなたの心が完成されるとのこと。
不完全なものを完成させる。
それも人間の役割なのかもしれない。
足りないものを「想像して」「創造する」。
それこそが、自然の分身として生まれた人間の使命、やるべきことなのかもしれません。