これは江國香織さん著「東京タワー」からの一文です。
最初の方でいきなりこの文章にぶち当たって衝撃を受けた覚えがあります。
「頭の良さ」と聞くと、知識の量をまず最初に想像しがち。
雑学をたくさん知っているのは頭が良さそうに見える。
ただ、それで行動しなかったら意味がない。
行動がまず優先順位の一番上にあり、それを手助け・促すために知識だったら取り入れるべき。
しかもこれを大学生の登場キャラクターが言っている辺り恐れ入りますね。
この小説は他にも色々な名言が出てくる。
江國香織さんの小説の中でも「東京タワー」は使った付箋の数の多さは随一です。
それでいて少しもくどくない。
それどころか雰囲気が良いまである。
いい小説です。