本としおりとスローライフ

麻倉葉のようにさっさとシャーマンキングになってラクに生きる、そんな生き方に共感する。スローライフを目指します。

まさかの〇〇エンド!「秒速5センチメートル(小説版)」感想


これは小説版の「秒速5センチメートル」の感想です
※アニメ映画版、小説版のネタバレがあるのでご注意ください

 

 

最初はアニメ映画を見ました
そうしたらそれが傑作だった

 


新海誠さんの作品はこれが一番最初だった
つまり、「新海誠=秒速」のイメージがここで最初に作られました

 

 

いわゆるバッドエンド
まあ、人生の途中経過なのにエンドと評するのはおかしいですが
少なくとも映画としてはバッドエンド

 


2人は一緒になるものと思われていた
しかし、実際にはそうならなかった

 

 

2人が離れ離れになって以降、
2人の人生が再び交錯することはなかったのです

 

 

アニメ映画では特に主人公くんの人生が荒れ模様に描かれている
恋愛もうまくいっていないよう
仕事もうまくいっていないよう

 


そして、最終的には幼馴染みのヒロインとも一緒にはならなかった
下降気味だった主人公くんの人生でしたが、
それでもって決定打が打たれた
「バッドエンド」という烙印を押されました

 

 

ここまではアニメ映画のお話でした
個人的には、バッドエンドだからこそこの映画が心に深く突き刺さった

 


ハッピーエンドで終わるものだと思っていた
いつ事態が好転するのだろう?と思っていたら終わってしまった

 

 

主人公くんの人生と彼本人と一緒にずっと追ってきたので、
彼に深く共感してしまう
何もかもうまくいかなかった
そんな印象を受けました

 

 

正直な話、見終わってから一週間くらい凹みました
それくらい深く心に根を張った

 

 

それからしばらくして小説版の話を聞きつけた
そうして読んでみたら、
あれ?主人公くん意外とちゃんとしてる

 


映画の中で彼が仕事を辞めたような描写はされていた
ただ、詳細までは描かれていない

 


小説版では詳しいところまで描かれていて、
主人公くんが独立してやっていく意志を示しています

 

 

てっきり「クビになった」「疲れて自分から辞めた」
そんな想像をしていましたが、
実際には彼が会社を去ることを周囲の人が惜しんでいた

 

 

なんだ順風満帆だったんだ!
ホッとしたと同時に、
心配して損した!

 

 

まあ、恋愛の観点からしたらバッドなエンドかもしれない
ただ、人生という点では、むしろ前向きで上向いているようにさえ見える

 

 

まさかのハッピー(ふうな)エンド

 


また、コミック版の方では一番最後に、
コスモナウトで登場した褐色ちゃんが登場して_

 


そんなこともあって、
全然バッドエンドではなかった
むしろ、上向きエンドで且つもっとハッピーなエンドが用意されているかもしれない

 

 

まあ、アニメ映画はバッドエンドだったから、
他ではハッピーエンドの可能性を残しておいたのか分かりません
それはそれで救いがあって良かったのかもしれません

 

 

正直、小説版がハッピーで落胆した覚えがあります

ただ、今になって思うと、ハッピーとバッドの2通りの解釈を公式で出していることを好意的に受け止めることができるようになりました

 

 

小説版が気になる方は読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

ただ、後遺症というか

 

 

小説版を読んだのがアニメ映画を見たずっとあとだったので、
いまだに「新海誠=バッドエンド」のイメージがこびりついて拭い落とせないのが現実なんですけどね(笑)

 

 

まあ、それはご愛敬