本としおりとスローライフ

麻倉葉のようにさっさとシャーマンキングになってラクに生きる、そんな生き方に共感する。スローライフを目指します。

【小説ベスト10】「もう読む前には戻れない」人生を変えた本

 

こんにちは

初投稿です

 

 

自己紹介も兼ねて、

これまで読んできた小説のベスト10を紹介したいと思います

 

 

 

第10位 「海」小川洋子


短編集です


「銀色のかぎ針」は4ページ
「缶入りドロップ」は2ページ


たった数ページの短編

それだけで、人は感動することができる

そのことを教えてくれた作品

 

 

 

 

 


第9位 「左近の桜」長野まゆみ


男性と男性の関係
巻き込まれ体質の男のコが、
年上の男性たちを引き寄せてしまう
本人は望んでいないにも関わらず、
それが起きてしまう

 

そのような物語だと知らずに読んだ
ただ、意外と読めてしまった


雰囲気の良さなのか
強気に出ようとするも最後は根負けしてしまう
そんな主人公くんの気持ちが分かるからか


何にしても、
自分にとって未開のジャンルのイメージが覆ったとき
それは強烈に印象に残るもの

 

 

 

 

 

 

第8位 「ライオンハート恩田陸


日本ではない海外のお話
海外という場所どころか時間さえも超越している

 

群像劇でありながら、
全ては一つの愛の形でつながっている


世界観の大きな作品
普段の日常を忘れて壮大なものに触れてみたい
そんなときに「ライオンハート」がまず思い浮かぶ

 

 

 

 

 

 

第7位 「ホリー・ガーデン」江國香織

 

小説には起承転結があるべき
それが覆った瞬間


気が付いたら始まっていて、
気が付いたら終わっている
日常風景の一部を切り取ったような物語


だからなのか、
そこに深い人間性を見出すことができる
特別何も事件が起きないからこそ、
その登場人物の価値観を知ることができる


時間は何も起きないと書きましたが、
江國香織さんは「不倫モノ」の作品が多い
ただ、それを重大なものとして考えていない
そういうスタンスがキャラクターたちから見ることができる
そういう価値観を揺さぶれた経験ができました

 

 

 

 

 

 

第6位 「モンテクリスト伯アレクサンドル・デュマ

 

壮大な復讐劇
人生をかけた物語には、
それなりの分量があってしかるべき


当時これを読んだときは10代でしたが、
引き込まれたのを覚えています

 

最初のキャラクターの多さに圧倒された
名前を覚えていくだけでも大変


しかし、徐々に止まれなくなりました
10代ながらに彼の心と成長を感じ取ろうとした


小説好きとしての最初の一歩だったかもしれません

 

 

 

 

 

 

第5位 「神を見た犬」ディーノ・ブッツァーティ


短編集でありながら、
多くの教訓を含んだ一冊

 

SFやファンタジーを見せることには、
それ自体が現実世界の教訓となる
そう教えてくれた作品です


何より自分で小説を書いてみたいと思わせてくれた作品
「短編でもこれだけの衝撃を残すことができる」
そう教えてくれた作品です

 

 

 

 

 


第4位 「ペンギン・ハイウェイ森見登美彦


ある男の子の物語
自分は頭が良くて勤勉で偉い人間になる
そう思うって疑わない
少年らしくて可愛い


そんな男の子が街でペンギンを見つけた
彼は仲間やお姉さんと共に謎を解こうとする


少年にとって人生はこれから
これからどんどん積み上げていくだけ獲得していくだけ
そう思っていた
ただ、この歳でも失うものがあった
そんな喪失をこの年齢で経験した
それは少年にとって、
大きな穴であり大きな宝なのかもしれない

 

 

 

 

 

 

第3位 「ナ・バ・テア森博嗣


スカイ・クロラ」シリーズ
戦闘機乗りのお話です


世界観に大きな謎があり、
全てが語られるわけではない
しかし、人物を通してその世界の一端を覗き見ることができる

 

世界観には大きな謎がある
ただ、人物が考えていることは本質的でタメになる
「自分が思っていたことを言ってくれている!」
そんな感覚を強く思わせてくれた作品です

 

 

 

 

 

 

第2位 「かがみの孤城辻村深月

 

ファンタジー世界と現実世界が交差した物語
辻村深月さんは「冷たい校舎の時は止まる」を読んだことがあった
それと似た雰囲気がある

 

最後に明かされる人物の正体
それを知ったときの衝撃
その一連のシーンとそれまでのエピソード
それを思い出すだけで今でも泣けてくるし鳥肌が立つ

 

 

 

 

 


第1位 「向日葵の咲かない夏」道尾秀介

 

これは、、
最初に読んだときの衝撃は忘れられません


道尾秀介さんの著作はこれが最初でした
そこからファンになったことは言うまでもありません

 

ただ、その後色々な著作を読みましたが、
やっぱり向日葵が一番の衝撃でした

 

読み返すたびに伏線とその数に驚かされる
小説の醍醐味の一つである叙述トリック
それを受け身も取れないような身体でモロに受けてしまった
小説というものに対する意識を変えられた作品です

 

 

 

 


おわりに

 

というわけで、
個人的に思う小説ベスト10でした

 

この記事を書いている間も、
各小説を思い出して目頭が熱くなってまた読み返したくなりました
これらの作品に出会うことができて本当に良かった
そして、これからもそんな小説に出会うことができるかもしれないと思うと楽しみです

 

ここまで読んでいただきありがとうございました